5/8事前課題②

保総研『7プロポジション』について

《強く共感したこと・納得したこと》

第1章 人口動態から考える乳幼児教育・保育の課題と解決へのアプローチ

4.Society5.0を見据えた幼児教育の課題

・ここ数年で保育事務のICT化も進み、少しずつ業務省力化ができているが、技術革新といえるほど大きな変化は感じない。決算事務、園児の記録などが自動化していってほしい。

・乳幼児の教育・保育の世界ではこどもたちの5感を使ったリアルな体験が重要視されているが、家庭では子どもたちの遊びのデジタル化が進んでいる。これからさらに技術革新が進む中で子どもたちの遊びの中にどこまでICTを取り入れることができるのか?どこまで許容するのか真剣に考える必要がある。

4-まとめ 技術革新による保育の「質による発展」を望む

・ICTやニューラルネットワークといったものが今後の社会で使用されていくと予想されることに共感した。私自身が前職までエンジニアをしていたが、保育園に来て明らかにIT関連が発展していないことに驚いた。
以下に驚いたことのうち一部を抜粋して書きとめる。
・表計算ソフトを使用しているのに手入力
・出勤簿が紙ベース
・職員のほとんどがソフトウェアをうまく使えない
・過去の会計関連や出勤簿といったものが紙の状態で山積みになっている
などなど
正直なところ、すでに時代に取り残されているとしか言えない。ICT関連の導入を進めているが、職員に慣れてもらわないといけない部分がたくさんあること、就業規則等との問題で導入できていないことが現状だ。逆に、保護者は若いためかICT関連に寛容であり、使い慣れている感じがする。
今後の保育において、ネックとなるのは我々保育園側かもしれない。

第2章 これからの乳幼児施設の役割

1-(1) 保育施設と地域

・自身が市町村社会福祉協議会に勤めていたこともあり、地域の視点の大切さは以前から感じていた。社会福祉法人の地域公益が求められている社会の中で、保育施設として地域の中でどのような役割を担っていくのか、地域に住む全ての子どもたちの育ちが保障できるように今一度考えていかなければならないと強く感じた。

1-(2)-② 乳幼児施設への入所はどう変わるか

・「人口の減少から、入所児が定員を大きく割り、経営が立ち行かなくなっている地域もある」このワードを常に頭に置き、危機を感じながら運営を行っている。この少子化の中で当園として何ができるだろうかと考えたときに、「生まれる前から」、「未就園児通園」、「障がい児への特化」、「子育て支援」、「社会で孤立しない」「学童保育」等のキーワードで「多様化」が求められると感じてる。その中で今すぐにできることを考えたときに、以下の2点ならすぐに強化することができるのではないかと考える。
(1)当園(乳幼児施設)に入所することによる育ちの保証や、付加価値を明確化する
・自分で考え行動できる子どもたちを育てるために、当園の特色を地域の人に伝える。
・公開保育を行うことで、自園の保育の見直し・振り返りを行っていることの発信。
・核家族によって不足した子ども同士の交流の場の提供。
これらをすることで、当園を信頼し、安心して通う保護者を増やしていくことが可能と考える。
(2)人間力・保育力の向上
・こども園とは必ず人と人が接する環境である。保護者と接する保育者の人間性・専門性の向上のための、保育者の育成・専門性・トレーニングの実施。
・この人なら信頼できると相手に感じられるような関係づくり
長期的に考えていくことは上記の「多機能化」で記入したため、今回は園内できることを考えてみた。

1-(2)-③ 保育登録制について

・出生後に地域の担当施設に登録し、入所前から育児の相談や保育のケアを受けられるようになれば、子どもの成長を保護者と園で一緒に見守っていくことができ、定員割れの軽減につながる可能性ができることが利点となるのではないかと感じた。

第3章 望ましい教育・保育の提供をめざして

3.新たな職種・消える職種・連携する職種

・現在、外部監査加算として公認会計士に対応する加算はあるが、労務士や弁護士など他職種との連携のための費用が公定価格に反映されておらず、補助もない。今後はそのような他職種の専門家が各法人には必要となり、それに見合った費用が補填される仕組みが、地域との連携を深めていくことが重要な専門性を持った教育提供施設として必要だと考える。それ以外にも、SNSの発信は必須の時代となるなか、HPの管理維持費やSNSに精通した人を雇用するための加算なども必要になってくると思う。

・日本の優れた教育を世界に発信して、世界から移住するような世界を作れるようにならないのか。実際、日本の中学校になじめず、シンガポールで子育てを行いたい、フィンランドで子育てを行いたいと考えて、転職まで行い移住する日本人も少なからずいる。親の職業の理由ではなく、子どもの教育を目的とした移住が少数であるが実在する。海外から日本の教育を受けたくて移住してきている人口がどのくらいいるか不明であるが、そのような未来も創造できたらと考える。

4. 保育者の働き方の提言

・提言されている働き方に共感した。そもそも、最初にある「11時間の開所」は保育士への負担が大きいかと考えられる。今の時代では残業が確定する職業というものは無くなりつつあるため、保育所もそうあるべきだと考える。また、人間の集中力は“8時間が限界”だと言われている中で、保育といった集中力が必要な業務に8時間以上の勤務を強いるのは子どものためにもならないと考える。そのため、資料にあるような様々な方法で時間の短縮等を実践していきたいと考えている。

第4章 保育教諭と職員配置基準・教員資格化・評価・研修等

1.発達から見る望ましい職員配置基準の考え方

・理想的な配置基準は共感する。

1-(3) 今後の乳幼児教育の本質を考える

・一般化を緩やかなものとするために、子ども達に乳児の時期から自分で考える機会、自己決定の機会を与えられる保育、インクルーシブな保育など、“わかっているけど現実無理だよね”と言わせてしまう現場が減って欲しいと思う。

2.保育と計画の分業化

・保育と計画の分業による業務省力化と専門化には共感する。子どもと直接関わらない人間が記録をとることで個人的な感情を挟まず、より客観的で正確な記録を取ることが可能になると思う。

2-まとめ 専門家・分業化し協働するチーム作りをする

・「お互いが認め合い支えあっていく生活様式が整っていくことが望ましい」
➡強く共感する。そのための一歩をまずは自園で醸成し、広げていくことで地域福祉の向上が図られるのではないかと考える。

3-(1) 保育教諭の働き方

・保育教諭の働き方に目を向け、人材の質と量を考えたとき、まず量の不足はどの業界でも同じ問題を抱えている。人手不足を嘆くのではなく、仕事のシェアリングを心がける。他業種を含めたチームとして保育を行うことで、それぞれの資質も向上していく。また、“働きがい”に目を向ける。保育教諭の一日の業務を見ると、普段の保育をはじめ、書類作成、会議や保護者への対応など多岐にわたる。疲弊してしまい離職につながる。それに見合う賃金でないならば尚更である。そこで一人がすべてに携わり背負っていくのでなく、業務の分散化が必要である。

3-(2) 教育・教諭資格の在り方

・資格の取得でも今は2年制の養成校を卒業すれば試験なしの国家資格である保育士資格をもっと重みを持たせる必要があるのではないかと思う。4年制卒業や試験有の国家資格、1年間は実習を経験するなどして取得した資格であれば、質の高い保育が安定的に提供でき、それに見合う処遇となるのではないか。

第6章 様々な地域の施設、保育の方法及び補助事業

1-(7) 問われる「経営ビジョン」

・昨今の少子化や地域の過疎化の面からも、子育ての地域拠点として役割を考え、生き残っていくための目標を立てて実行していくことが重要になってくると感じた。またその上で、社会福祉法人の性質上、聞きなれないが、これからは経営や運営の視点が重要だろう。

2.地域の捉え方とその保育の在り方

・私の所は中間地域になるが、待機児童地域、過疎地域の両方の考え方も共感できる。待機児童地域のように、今人がいるから大丈夫ではなく、対策をとっておく必要があると思う。

3-(2) 保育標準時間の見直しについて

・保育標準時間が11時間であることが職員不足や職員の長時間勤務につながってしまっているのであるからこそ、「保育標準時間」を抜本的に見直す必要があるのではないか。特に低年齢児において、保育所等で過ごす時間を減らしていくために、社会全体での働き方改革が求められると感じる。

第7章 財源と今後の法人の在り方

2.これからの法人の在り方

・社会福祉連携推進法人のことなど、今まで知らなかったことを知ることができ、大変勉強になった。

・これからの法人の在り方において、一法人一施設などの旧態依然の考えからどう今の時代に合わせた法人として在るべきかをとても共感した。

・社会背景や保育業界の流れに応じて、社会福祉法人として戦略を練っていくことはとても大切だと思った。中長期目標を設定し、法人の強みや新たな保育サービスの提供等を考えていくことが必要になってくるのだと感じた。

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