5/8振り返り課題

【保総研「7プロポジション」】について ※全保協報告書と一括コメントの場合は前記

・実際に「閉所」「法人解散」を考えた経験のある当法人。リソース(人、モノ、金)の使い道を検討した経験をしたことがある人たちがどれほどいたのかと思った。その時(閉じる時)考えたのでは、遅すぎる。人が減少してから考え始めるのでは遅すぎる。したがって、私が考える超人口減少の次の経営について、深める協議もしてみたい。

・人口減少が止まらない中、園を運営していくための方法や課題を皆さんが模索していると感じた。あえて「運営」でなく「経営」と言った方がいいのかとも考えてしまった。これからどう生き残るかをぜひ皆さんと共有していきたい。

・働き方についてとても印象に残っている。11時間開所は保育業界だけの問題ではないが、子どもの教育機会を確保することの重要性と、実情としての負担感に頭を悩ませて揺れ動くのは地域に拠らず同じであると感じた。そんな中で、公定価格を含め、保育に関する職務が安く見られているように感じるのは同感である。金銭面での処遇は労働者として重要な問題であるため引き続き声を上げつつ、今後の人手不足を見据え、分業やフォローの仕組みを明確にし、組織の風土として助け合いの雰囲気を醸成していきたいと思った。

・「保育標準時間」や「11時間開所」について印象に残った。人手不足の影響で残業がほぼ確定している状態が多くあり、非常勤などにお手伝いいただいているが、それでも常勤に残業をお願いしている状態である。サラリーマンをしていた身としては、「自分の能力は関係なしに残業が確定している」という状況はさらなる保育士減少の要因となり得ると考える。そうしてまた人が減って残業が増えて…という悪循環になりそうで、根本的にこの問題をなんとかしないといけないと考えさせられた。

・経営ビジョンを持ちながら運営していくことが大切だと感じた。社会全体の流れや保育業界の流れ、地域の状況等を踏まえながら、選ばれる施設になるためには今できること、この先なにが必要なのかを整理しながら考えていきたいと思う。

・やはり人口減少とともに、運営が厳しくなっていくのは目に見えている。参加者の皆さんはそれぞれの問題に真摯に向き合い意見を持っているので、皆さんの意見を聞きながら今後の展望を共有したい。

・「民間としてどのように国や市町村に頼らず運営・経営をしていくか」の意見から、施設を守るための収益事業を展開する必要性を感じた。少子化が進む一方で、子育てに関するサービスは拡大している。私たちの事業と本質的に異なるものも多いが、その中で利用者や子どもに合ったサービスを検討し、国や市町村に頼らない事業を確保したいと感じた。

・配置基準や開所時間等、職員の働き方について疑問や改善の必要性を感じている方が多く、自分と似た意見があると感じた。それに関連して、ITに関する導入など現場の働き方改革の一助となる意見も散見できた。しかし、一方でその財源確保が現実は難しく、改革も行われていない為、保育所等以外の財源確保による自らの努力によるそれらの問題解決の方向に行くべきなのか、団体等の力による国への財源確保の方向に行くのか考えさせられた。両方やるべきだと思うが、それ以外に何かないのかを考えていきたい。

【5/8当日やりとり+考えていること】

・「地域に保育は残るが、保育施設は残るかな?」(吉田さん)。当法人も小規模保育を行っている。今は利用者を減らさないよう、多くの受け入れを行うようにしているが、利用者の確保が出来なくなる未来の展望について考える必要がある!ということがよく伝わった。

・私たちは第一に「経営者」であり、子どもの未来、延いてはその人たちが作る未来を創造しなければいけないということを再認識した。「地域に残す」というだけでは甘すぎる。 社福の経常利益を追求し、あくまで黒字経営に努めなければならない。その為に一種・二種事業だけでなく、「収益」の上がる仕組みを考えなければならない。その為にどんな補助があるのか、他の自治体ではどんな取り組みがあるのかこの会で吸収したい。
言いたいことはまだまだたくさんあるが、有意義な会にしたいと思う。

・「地域に保育は残るが施設は残るか?」という言葉が頭から離れない。参加者によって感じ方は異なったと思うが、個人的な意見で言えば私は「保育といを通して地域に根差すこと」を目指しているので、マンパワーが無くなって施設が存在できなくなっても、蓄積したノウハウで地域を支えていこうと再確認した。

・講和の中で一番印象に残っているキーワードが「10年後」だった。自分自身が実際に10年どのように法人を運営しているか、どのような形態で行っているかビジョンが見えないと感じた。ぜひ、学さんとの学びの中で10年後の法人の姿を見つけ、「5年後」「3年後」「1年後」と具体的な行動に移していきたい。

・前回参加させて頂いた感想として。事務職についてまだ日が浅く知識が乏しいので、福祉の現状、制度について知識を深められる大変貴重な機会となり楽しかった。また、多様な経営に携わる方のお話は、狭小な考えになっている私にとって刺激となった。

・保育園運営における課題が各地域に応じて大きく異なっていると改めて感じた。地方では少子化が顕著であり、子どもがおらず存続が危ぶまれている。(反対に保育士は充足しており、人件費と収入が見合わない課題もある。)東京都では、0歳児の入園希望が減ってはいるものの(単純な出生児数の低下と育休の延長に伴い希望者の減少)1歳児以降は定員充足している園も多く、保育士不足も深刻である。同じ日本国内であっても抱える問題や状況が大きく異なり、求める内容が様々であり、保育園業界で同じ足並みを揃えて方向性を決めだけでも難しいのではないかと感じた。
私が考えていることになるが、今後も「保育園」は必要なインフラであるから「保育園」自体は存続していくと考える。ただ、主体は社福、株式とは限らず、組織が大きく体力のあるところが残るのではないか。組織が大きいところは分業化が進み、保育、本部(事務、SV、採用、人事等)と負担が少なくなるように組織されている。その分、保育に直接関わる職員の給与が低く、本部機能の職員に厚く支給しているところが多い。(保育士としての専門性や質の向上とは程遠く、誰でも保育が出来る属人化した保育内容となっている為、給与が低くても納得。) その他にも、体力のある所は、分業化、DX化が進み、差は開く一方だと感じる。
今後生き残っていくためにも、保育士の地位を向上させながら保育現場の職員が無理なく働けるために、開所日数・時間を見直したり、自治体ごとにばらつきのある事務作業や監査内容等、保育士等が精神的にも肉体的にも摩耗しない保育園に変革できるように協働していけたらと考える。
保育現場で保育士が「誰にも・どこにも守られていない」状況をいつまで続けるのか。これは本質だと思う。求めるばかりで、保育士は本当に守られていないと日々感じている。現状を共有し、皆さんと今後の保育園が明るくなるように努力したい。

・少子化は国全体が抱えている問題であるが、実情は地域による差が大きいと感じる。A市でやっている取り組みが必ずしもB市でうまく行くわけではない。財源の問題もあるかと思う。しかし、各自治体で行っている良い取り組みを合わせて国に対して発信して行く事は今後も必要なことだと思う。
0歳の定員が空き、今後は1歳児も空いてくると思うが、横浜市では2極化の方向性になっていくと予想している。選ばれる園である為にどのようなことが出来るのかについて方向性を間違えずに突き進んでいきたいと思っている。

・学さんのお話は、初めて知る事や「へー!」と思う事ばかりで、話していた内容についてはまだ分からないことがたくさんあった。もっと勉強しなければいけないというのが率直な感想である。こういった話に常に触れていく事で、これから少し意見が言える程度にレベルアップ出来るといいなと思う。
その中で、10年後何してる?どうなってる?と問われた時、漠然と、どうなっていたいか、自分はどうしたいか、のような理想は考えられても、具体的な手法や手段は全く思いつかない。今回のようなきっかけがないと、きっと、なんとなくその10年後を迎えるんだろうと思った。
子どもまんなか、子育て家庭まんなか、を考えながらもプロバイダ(経営)のことも考える。当たり前だが、経営に寄ってしまったり子育て家庭に寄ってしまったり、欲張りたいがバランスが難しい。東京での株式会社保育園の位置づけも勉強になりました(笑)
何でも知ろうとすること、声に出してみること、関わろうとすることは大切だと改めて思うと共に、この会に参加できて色んな意味で嬉しく思った。
次を楽しみにしています。

・正直なところ、ヨシヨシ塾の内容はほとんどわからなかった。しかし、わからないなりにいろいろと単語を拾って後で調べることで非常に勉強になった。中でも「人口ピラミッドはこのまま動く」というところが印象的だった。少子化と言われているが、実際問題どうなるのか?については全く考えていなかったため、具体的に働き手不足・人口不足になるということが非常にわかりやすかった。サラリーマン時代は考えもしなかった内容で、とても新鮮だった。また、人口減少の問題の大きさについて、もはや手遅れなのではないかとも感じた。どのように対応するのが最良なのか、考えていくことにしました。

・参加するまで、保育の質の向上を目指して人材確保をしようと試みても、紹介会社を使ってもなかなか内定に結びつかず、頭を悩ませていた。学さんのお話の中で、「今後、保育士は増えることはないので、今の働き手を辞めさせないことや、他職種からの転職も視野に入れて」というお話があり、改めて今働いてくれている職員が辞めない職場づくりに努めなければと強く感じた。学さんのお話は、私にとって本当に初めて知ることばかりで、補助事業と給付の違いや社会福祉充実計画のことなど、意味を理解することができ、大変勉強になった。

・自分自身が保育にかかる課題やその課題に対する国・自治体ごとの動き、経営等について学びたいと思い参加を希望したので、吉田さんの話やヨシヨシ塾の皆さんの意見1つ1つが学びになった。今後の様々な学びも自分のものとしていけるように、日々勉強していきたい。まだまだ分からないことも多いが、この会をきっかけに10年後、またその先を見据えた施設運営を考えていきたい。

・『10年後』は必ず子どもの数は減って来る。今までとは同じようにはいかないと感じていたが、自分自身の年齢や今いる職員の年齢「日本の地域別将来推計人口」も入れ考えるとさらに今後の運営について震えるような危機感を覚えた。
人口が減っていく地域で生き残るために「多機能化」と考えているが、いま考えている多機能化が10年後の未来にフィットするのか10年後を見据えて取り組みを(ヨシヨシ塾で皆さんの意見を聞きながら)この1年で考えていけたらと思っている。また、園としてできること、みんなで一緒に声を上げて行かなければならないことなど、色々と整理し進めていきたい。

・5年後、10年後どうなっているか?消滅可能性自治体が発表され、園の取り巻く環境はどうなっているか?この未知なる課題を経営者としてどのように捉え、ビジョンを描き今から行動していくのか、を改めて自分の課題として捉えることができた。変化することに消極的な人もいるが、変化を恐れず、いや、変化していかないといけない今後を、若手養成塾参加の皆様と意見交換したい。

・塾参加者の様々な視点(個人、法人、地域、国)があり、それぞれが目指している方向や考え方の違いはあっても、法人施設存続のための取り組みや保育に対する多くの意見を聞くことができ、大きな学びを得ることができた。この勉強会を通し10年後に向けて施設や法人の在り方をどのように変化させていくか方向性を定めたいと思った。

・自己紹介の際に、各地域の実情や皆さんの考え方など、自分にない視点を聞かせていただき、今後の経営に関する多角的な視点や思考の参考になった。
また、人口減少の中の経営について常に自分で考えていたつもりになっていたが、5年後10年後の未来についてゆっくり考える機会がなく、改めてこのような場をいただけたことに感謝するとともに、今後自身の言動や行動にも変化が起きそうで、ありがたいと感じた。
また、当日集まれる人のみで飲み会があったが、その場でも保育だけでなく他事業についても意見交換できて大変有意義であったため、今後も学さんや坂崎先生をはじめ多くの方々と意見交換を行いたいと感じた。しかし、9月27日は7時の飛行機で帰らないといけない為、前日に意見交換できる人達がいたら、飲みながら意見交換を行いたい。
今後の意見交換について、人口減少や少子化といった「定数」の改善や対策について、意見交換したり提言していくのか。「定数」の改善はあきらめて、少子高齢化、過疎地域の加速化の中で、変更できる部分の「変数」について、法人はどう対応するほうが望ましいかを意見交換してくのか、両方行うのか皆さんの方向性を聞きたい。

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